木村有輝子
Yukiko Kimura
木村有輝子は1990年東京都生まれ。2018年多摩美術大学美術学科絵画学科油画卒業。心の琴線に触れる出来事やふとした瞬間によぎる感情。それらを物語の一部として構成し描くことで鑑賞者の想像力を刺激することを目的として制作している。主にテーマは自身も対象者である「LGBT」について、そして持病である統合失調症から起こる「幻覚の可視化」などである。「LGBT」に対しては偏見がなくならない社会に対して「幸せな恋人像」を描き提示することで救いを見出したいと思い制作している。「幻覚の可視化」は自身が日常に見えたり聴こえたりする幻覚を他者に伝えるために描いたり立体物を制作したりする。近年では、捨てられたモノの命を再構成しもう一度命あるモノに昇華させたいとの願いから、支持体を美大やシェアアトリエから出た廃材などを貰い、様々な素材の持ち味を生かした作品をつくることを試みている。主なグループ展に「Emerging Artists 2016」(Bambinart Gallery、東京、2016)、「何ものでもない私たち展」(DESIGN FESTA GALLERY、東京、2015)など。