吉岡千尋
Chihiro Yoshioka
吉岡千尋は1981年京都府生まれ。2004年京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業、06年同大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画修了。自身が記憶した風景や小説の文章から想起されるイメージ、また映画の一幕などを見る(あるいは読む)ことを通し、自らが外の世界にふれるときに現れる、儚くも印象的な光景を主題に絵画を描く。05年に新進作家の登竜門「京展」で市長賞を、14年には「京都府美術工芸新鋭展」京都新聞社賞を受賞。現在も京都を拠点に制作を行う。近年は薔薇をモチーフとした「rose」、アルハンブラ宮殿(スペイン)の天井装飾を仰ぎ見た経験に基づく「muqarnas」、イタリア滞在中に出会った宗教画の装飾部分の模写から展開される「mimesis」などのシリーズを発表している。これまでの個展に、「吉岡千尋 at ART OSAKA 2018」(ホテルグランヴィア大阪、2018)、「mimesis」(アートスペース虹、京都、2017)、「sub rosa」(アートコートギャラリー、大阪、2017)など。