笹井青依
Aoi Sasai
笹井青依は1986年神奈川県生まれ。2009年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業、11年に同大学大学院造形研究科美術専攻油絵コースを修了。一貫して、住宅の庭に植えられた木や生垣などの身近な木をデフォルメし、ニュートラルなグレーを背景として独自の世界観を描いてきた。18年に中国ハルビン市を旅したことをきっかけに、木以外のモチーフを用いた作品も制作。ハルビンの観光地・太陽島の人工滝を描き、背景には淡い茶色や緑を使うなど表現の幅を広げている。近年の個展に、「Lilac in Harbin」(アンドーギャラリー、東京、2019)、「Castanopsis」(アンドーギャラリー、東京、2017)。グループ展に、「大地に立って/空を見上げて—風景のなかの現代作家」(群馬県立館林美術館、2016)、「VOCA展2013」(上野の森美術館、東京)、「トーキョーワンダーウォール2009」(東京都現代美術館)などがある。