弓指寛治
Yumisashi Kanji
弓指寛治は1986年三重県生まれ。ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校第1期生として学び、16年のゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校第1期成果展「先制第一撃」で金賞を受賞。母親の自死について描いた巨大な絵画《挽歌》(2016)を発表して以降、「自殺」や「慰霊」をテーマに制作を続けている。18年、1980年代に社会現象となった、とあるアイドルの自死をモチーフにした《Oの慰霊》で、第21回岡本太郎現代芸術賞敏子賞を受賞。19年には招聘作家としてあいちトリエンナーレに参加。同年、エッセイスト・末井昭の自伝書『素敵なダイナマイトスキャンダル』に登場する女性の数奇な人生をたどった、岡山県でのリサーチに基づく個展を自らのキュレーションで開催。その他の主な個展に、「太郎は戦場へ行った」(岡本太郎記念館、東京、2019)、「四月の人魚」(ゲンロン カオス*ラウンジ 五反田アトリエ、東京、2018)などがある。