興梠優護
Yugo Kohrogi
興梠優護は1982年熊本県生まれ。2007年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業、09年に同大学大学院美術研究科絵画専攻版画研究領域を修了。出身地の熊本、東京や⼤阪、ロンドン、ベルリンなど拠点を移動しながら作品を制作。具象と抽象の境界を思わせるような筆致で、各所で感じ取った光や音、食、空気など様々な事柄や、言葉では表現できない感情を絵画に描いてきた。19年には、日本人の手で初めて銅版画がつくられたという⻑崎県南島原市のアートビレッジ・シラキノに数ヶ月滞在。根源性や原始性をテーマに、シンナーを使った写真転写などの技法によって、写真と版画の特性を併せ持つモノトーンの作品に取り組んだ。近年の個展に、「EYE」(Yoshimi Arts、大阪、2020)、「Roots」(成山画廊、東京、2019)、「Stratified」(FR2 Gallery 2、東京、2018)などがある。