日高理恵子
Rieko Hidaka
日高理恵子は1958年東京都生まれの画家。武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業後、同大学大学院造形研究科美術専攻修了。95年から1年間、文化庁芸術家在外研修員としてドイツに滞在。活動初期から一貫して「樹」をモチーフに、屋外での入念な観察とデッサンをベースとし、真下から見上げる視点で、樹と枝のあいだに広がる空との「距離」の関係性を描き出す。それらは日本画の画材である岩絵具を何層にも重ねて麻紙に定着させることで、モノクロームでありながら繊細かつ豊かな色調を見せる。主な個展に「近作展22日高理恵子」(国立国際美術館、大阪、1998)、「日高理恵子 空と樹と」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡、2017)。これまで参加した主な展覧会に「Kami: Silence-Action」(ザクセン州立美術館銅版画館、2009–10)、「プレイバック・アーティスト・トーク」、(東京国立近代美術館、2013)、「ウェザーリポート 風景からアースワーク、そしてネオ・コスモグラフィア」(栃木県立美術館、2018)など。