スクリプカリウ落合安奈
Ana Scripucariu-Ochiai
スクリプカリウ落合安奈は1992年埼玉県生まれ、2016年東京藝術大学美術学部油画専攻卒業。日本とルーマニアの2つの母国に根を下ろす方法の模索をきっかけに、「土地と人の結びつき」というテーマをもつ。国内外各地で土着の祭や民間信仰などの文化人類学的なフィールドワークを重ね、近年はその延長線として霊長類学の分野にも取り組みながら、インスタレーション、写真、映像、絵画などマルチメディアな作品を制作。差別の連鎖やコミュニティー間の摩擦に向き合いながら、「時間や距離、土地や民族を超えて物事が触れ合い、地続きになる瞬間」を紡ぐ。主な個展に、「Blessing beyond the borders―越境する祝福―」(埼玉県立近代美術館、2020)「Imagine opposite shore―対岸を想う」(銀座 蔦屋書店・GINZA SIX、東京、2020)「骨を、うめる―ones final home」(nap gallery、東京、2019)「mirrors」(Bambinart Gallery、東京、2019)「明滅する輪」(Bambinart Gallery、東京、2018)など。