ロイ・リキテンスタイン
Roy Lichtenstein
ロイ・リキテンスタインは1923年ニューヨーク生まれ。ポップ・アートを代表する画家のひとり。オハイオ州立大学で美術を学び、当初はグラフィック・デザイナーとして活動。その後、画家に転身して抽象表現主義の作品を描く。60年代より画風を変化させ、新聞連載のコミックの一コマを拡大し大型のキャンバスに再現した作品を制作。62年のレオ・キャステリ画廊での初個展で、ポップ・アートの作家として注目されるようになる。作品は、印刷で影をつけるために用いられる網点の描写、モチーフの単純化、赤・黄・黒などの原色の使用が特徴。量産されるマスメディアのイメージを伝統的な絵画に持ち込んだ。作品の主なテーマは恋愛や戦争、また、パブロ・ピカソやアンリ・マティスらオールド・マスターの名画を引用した作品なども発表。絵画のほか、彫刻や版画作品も手がけている。代表作に、《ヘアリボンの少女》(1965)、《Whaam!》(1963)、《溺れる少女》(1963)。97年没。