ニック・アトキンス
Nick Atkins
ニック・アトキンスは1973年アメリカ・ボストン生まれ。SupremeやVirusなどに作品を提供するアーティスト、デザイナーであり、ニューヨークを拠点に活動するアート集団「8 Ball Zines」の一員でもある。自身では「Electro Magnetic Studio」を主催。スタジオベースのアート作品、ヴィデオや商業デザインなど幅広く手がけている。近年は自身がつくり出した架空のSFファンタジー「Hanji Party」に基づいて、絵画や版画、オブジェなどの制作を行う。「ハンジ・パーティ」は少数民族の若い政治家の「ハープ」を主人公と、ハープにしか見えない生き物「パーティ・ファナティック」との冒険を軸に、地球が本来の自然を取り戻す物語。2019年の個展「Nocturne」(Entrance、ニューヨーク)では、自身に縁のあるハイチでの経験やトラウマ、薬物やアルコール依存との闘いなどの個人史を下敷きに、トイやフィギュア、果物などがひしめく陳列、アトキンスがしばしば用いる虫やコウモリをモチーフとした絵画や立体作品を展開し、「ハンジ・パーティ」の世界観を表現した。日本ではグループ展「“ROID CYCLE” curated by Crack Gallery」(GALLERY TARGET、東京、2018)に参加。