山本桂輔
Keisuke Yamamoto
山本桂輔は1979年東京都生まれ。2001年東京造形大学彫刻科卒業、03年まで同大学研究生。彫刻と絵画を横断しながら作品制作を行う。2000年代まで、草花やキノコ、妖精などのモチーフを、生命力あふれる有機的な曲線に巻き取りながら、派手やかな色彩を持つひとつのフォルムに融合させた彫刻作品を発表。展示室の天井に届くほどまで肥大化するが、12年以降は茶色をベースに作風を変化させ、拾い集めた古道具に彫刻を施す、あるいは部材を加えて擬人化させた小作品を手がけるようになる。人間の創作の歴史や衝動に興味を示し、制作においてはそれらを念頭に、彫刻と絵画が相互関係を持つように仕向けている。
主な個展に、「地底の雲」(8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京、2017)、「荒地」(GALLERY ZERO、大阪、2014)、「起立」(小山登美夫ギャラリー、東京、2009)。グループ展に、「バブルラップ」展(熊本市現代美術館、2018〜19)、「ノスタルジー&ファンタジー 現代美術の想像力とその源泉」展(国立国際美術館、大阪、2014)、「ウィンターガーデン:日本の現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開」展(原美術館、東京、2009ほか)などがある。