長井朋子
Tomoko Nagai
長井朋子は1982年愛知県生まれ。2006年愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業。森や部屋を背景に、動物のぬいぐるみや架空の生き物、女の子、色とりどりの木やキノコなど、様々なモチーフをちりばめた夢想的な絵画、立体作品、インスタレーションを制作している。いずれの作品も、空想の物語の世界を凝縮したような躍動感とイメージの層が複雑に重なり合う、壮大で独特の空間性を持つ。主な個展に「ももいろと薔薇色のアトリエ 魔法」(8 / ART GALLERY / Tomio Koyama Gallery、東京、2018)、「Thousands of Finches」(六本木ヒルズ A / D GALLERY、東京、2017)、「Project N33」(東京オペラシティアートギャラリー、2008)など。
2009年、NHK Eテレの番組『時々迷々』オープニングタイトルのアートワークを手がけたほか、13年には、東日本大震災の被災地・宮城県七ヶ浜にある遠山保育所の再建に際し、園児のための屋外プールに絵を描くプロジェクトに携わり、美術館やギャラリーでの作品発表にとどまらず幅広く活動している。17年に初の作品集『Thousands of Finches』(Floating Mountain)を刊行。作品は、高橋コレクション、オルブリヒト・コレクション(ドイツ)、ザブラドウィッチ・コレクション(イギリス)、ジャピゴッツィコレクション(スイス/アメリカ)など国内外に収蔵されている。