城戸保
Tamotsu Kido
城戸保は1974年三重県生まれ。2002年愛知県立芸術大学大学院美術研修科修了。愛知県を拠点に活動している。都市郊外に放置された車やペンキが剥げた物置などの人工物と、木や花などの自然物が混在する景観を撮影し、独学で写真制作を行う。光と色彩の在り方を考察した独特な構図で、日常に潜む美しさを表現している。近年は、名古屋港をボートで巡回して、停泊する船舶を撮影した「舟を釣る」シリーズ(2017)、撮影済みのフィルムホルダーを感光させるという、偶然の失敗から生じた現象をあえて取り入れた「光にかえす」シリーズ(2018)を発表。主な展覧会に、「CADAN:現代美術」(寺田倉庫B&C HALL、東京、2020)、「織り目の在りか 現代美術 in 一宮」(オリナス一宮、愛知、2018)、「瀬戸現代美術展 2019」(SETO SITE、愛知、2019)、「アッセンブリッジ・ナゴヤ 2016 現代美術展|パノラマ庭園-動的生態系にしるす-」(名古屋港エリア)などがある。