舘鼻則孝
Noritaka Tatehana
舘鼻則孝は1985年東京都生まれ。2010年東京藝術大学美術学部工芸科染織専攻を卒業。現在は東京を拠点に活動する。遊女に関する文化を研究し、友禅染を用いた着物や下駄を制作。遊女が履く高下駄から着想を得た代表作「ヒールレスシューズ」をはじめとし、日本の伝統文化をモチーフに、歴史・文化・思想を再考した未来への可能性を示す作品を手がける。近年はアーティストとして展覧会を開催するほか、伝統工芸士との創作活動にも精力的に取り組む。
2016年3月には、仏カルティエ現代美術財団にて人形浄瑠璃文楽の舞台を初監督「TATEHANA BUNRAKU: The Love Suicides on the Bridge」を公演。アート、ファッション、デザインの枠にとらわれない、幅広い活動を展開している。
近年の個展に「NORITAKA TATEHANA:Refashioning Beauty」(ポートランド日本庭園、2019)、「It's always the others who die」(ポーラミュージアムアネックス、東京、2019)「WOODCUTS」(KOSAKU KANECHIKA、東京、2019)、「呪力の美学」(岡本太郎記念館、東京、2016)など。作品はメトロポリタン美術館(ニューヨーク)やヴィクトリア&アルバート博物館(ロンドン)などの美術館に永久収蔵されている。