袴田京太朗
Kyotaro Hakamata
袴田京太朗は1963年静岡県生まれ。87年武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業後、94年文化庁芸術家在外研修員として渡米し、ペンシルベニア州フィラデルフィアに滞在。96年五島記念文化賞美術新人賞受賞による海外研修として中国、チベット、ネパールなどに滞在。初期はベニヤ板やメッキ鋼板など、工業製品による空洞をもった彫刻作品を発表し、様々に素材を変えながら一貫して彫刻の本質を追究している。近年は「複製」をテーマに、既製品の一部にカラフルなアクリル板を重ね合わせた人型のシリーズを制作。彫刻の表面とその内部、本物と偽物の関係性を問う。
主な個展に「人と煙と消えるかたち」(静岡市美術館、2011)、「袴田京太朗展—人と煙、その他—」(平塚市美術館、2014)、「袴田京太朗 悲劇、その他」(MA2 Gallery、東京、2016)、「袴田京太朗 循環しないレモンイエロー」(カスヤの森現代美術館、神奈川、2019)など。グループ展「椿会展 Trans-Figurative」(資生堂ギャラリー、東京、2010)、「As Long As Rainbow Lasts」(SOKA Art Center、台北、2011)、「色めく彫刻—よみがえる美意識」(群馬県立館林美術館、2012)、「ミニマル/ポスト ミニマル 1970年代以降の絵画と彫刻」(宇都宮美術館、2013)、「つらなるかたち」(清津倉庫美術館、新潟、2016)、「悪魔的な 伊庭靖子・児玉靖枝・袴田京太朗」(MA2 Gallery、東京、2019)、「高柳恵里 袴田京太朗」switch point、東京、2019)などに参加。2012年に第22回タカシマヤ文化基金タカシマヤ美術賞、静岡県文化奨励賞受賞。