樋口明宏
Akihiro Higuchi
樋口明宏は1969年東京都生まれ。95年東京造形大学造形学部美術学科卒業、97年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。2006年国立シュトゥットゥガルト美術大学卒業。スコープを使って昆虫標本に繊細な模様を描く「collection」シリーズでは、一見グロテスクな蛾や甲虫に手を加え魅力的に生まれ変わらせ、ユーモアと皮肉を込めて人間と自然の関係を示唆している。仏像と自由の女神の頭部を一体化した木彫作品《修復 - 神仏習合》などを発表し、既存のイメージや異文化間への気づきを促している。
これまでの個展に、「歌会」(MA2Gallery、東京、2016)、「MITATE - MUSEUM」(MIKIKO SATO GALLERY、ハンブルク、2014)、「Akihiro Higuchi」(Bon Marche、パリ、2014)、「見立て」(MA2Gallery、東京、2011)など。グループ展に、「WOMAN - 鋼と柳」(MA2Gallery、東京、2019)、「RESHAPING NATURE」(MARC de PUECHREDON、バーゼル、2016)、越後妻有アートトリエンナーレ「キョロロの森のなかまたち」(十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」、新潟、2012)などがある。