鴻池朋子
Tomoko Konoike
鴻池朋子は1960年秋田県生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。玩具、雑貨の企画デザインに携わった後、98年よりアーティスト活動を開始。絵画、彫刻、アニメーション、絵本などの手法を駆使したインスタレーションで現代の神話を描き、おとぎ話研究、考古学、人類学などと協働したプロジェクトを重ね、芸術への問い直しを試みている。
また、現在の秋田の物語や地形、山や森の情報を集めて再編集する「東北を開く神話」展、秋田の山小屋に作品を設置するプロジェクト「美術館ロッジ」、歴史には記されない現代の民俗を記録する「物語るテーブルランナー」などの継続的なプロジェクトを各地で行う。そのほか、独自のキャラクターが登場するアニメーションや絵本の制作、小説の挿絵、展覧会企画なども展開。主な個展に「鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人」(東京オペラシティアートギャラリー、2009)、「根源的暴力」(神奈川県民ホールギャラリー、2015)。2017年芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。