桑久保徹
Toru Kuwakubo
桑久保徹は1978年神奈川県生まれ。多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。「絵を描く」という手段で現代美術に立ち向かうための方法として、自分の中に架空の画家を見出すという演劇的アプローチで制作を開始。油絵具の厚塗り技法を用い、現代的な心象風景を物語性豊かに描く。桑久保が尊敬する画家の生涯をひとつのキャンバスに描き込んだ「カレンダーシリーズ」では、パブロ・ピカソ、ヨハネス・フェルメール、ジェームズ・アンソール、ポール・セザンヌ、ジョルジュ・スーラ、フィンセント・ファン・ゴッホを選択。フェルメールでは、全作品37点を1枚の絵の中に描いた。これまで参加した主な展覧会に「アーティスト・ファイル 2010 現代の作家たち」(国立新美術館、東京)、「あざみ野コンテンポラリーvol.2 Viewpoints いま『描く』ということ」(横浜市民ギャラリーあざみ野、2012)、「サイト −場所の記憶、場所の力−」(広島市現代美術館、2013)など。