岩月ユキノは、1998年金沢美術工芸大学視覚デザイン科卒業。国内での個展のほか、2019年には海外で作品が展示されるなど、精力的に活動を続けている。生活感の中に「自分が生きている手ごたえ」としての美を見出し、普遍的な作品に落とし込む。光や色、風景など、実感を伴う眼前の世界と向き合いながら、ありふれた日常の理想を具現化している。細部を省略して構成された均質で平面的な画面は、万物の調和を明示し、開放感を与えている。