ジェニー・ホルツァー
Jenny Holzer
ジェニー・ホルツァーは1950年アメリカ・オハイオ州生まれ。オハイオ大学で版画・絵画を学んだ後、ロードアイランド・スクール・オブ・デザインを卒業。在学中の70年代後半より、格言や寸言を挑発的あるいはコミカルにもじった自作のテキストを印刷しポスターとして街中に貼る、またTシャツや帽子などにそれらを印字するなどした「自明の理」シリーズの制作を開始する。80年代には、電光のニューステロップを模して、ビルボード広告や電光掲示板を媒体に公共の空間に介入し、資本主義や社会制度の矛盾、労働搾取や暴力、人権問題などに対する批判的なメッセージを発信する「サバイバル」シリーズを展開。一貫して「言葉」を軸に活動しながら、言語とものを組み合わせたインスタレーション、戦争や戦地での女性たちを題材とした作品、インターネット上での参加型プロジェクトなどを発表している。90年に第44回ヴェネチア・ビエンナーレで金獅子賞を受賞。