サイモン・フジワラ
Simon Fujiwara
サイモン・フジワラは1982年ロンドン生まれ。日本人の父とイギリス人の母のもとに生まれる。ケンブリッジ大学で建築を専攻、フランクフルト造形美術大学ではサイモン・スターリングのもとで美術を学ぶ。現在ベルリンを拠点に制作活を行う。日本とヨーロッパで過ごした自分の生い立ちや、家族の物語を取り入れた作品で知られ、演劇性の高いパフォーマンスやインスタレーション、彫刻、ヴィデオ、テキストといった多様なメディアによる作品を手がけてきた。
2010年のフリーズ・アートフェアにて、優れた若手現代美術家に贈られる「カルティエ・アワード」を受賞。12年にイギリスの由緒ある美術館テート・セントアイヴスの全館を使って大規模回顧展「Simon Fujiwara : Since 1982」を開催。日本国内でも、福岡県の太宰府天満宮で行われたアートプログラム「サイモン・フジワラ 岩について考える」(2014)、岡山城ほか岡山市内各所で開催された「Imagineering Okayama Art Project」(2014)、「Parasophia : 京都国際現代芸術2015」に出品。主なグループ展に「Storylines: Contemporary Art at the Guggenheim」(グッゲンハイム美術館、ニューヨーク、2015)、「History is Now: 7 artists take on Britain」(ヘイワードギャラリー、ロンドン、2015)、「Un Nouveau Festival」(ポンピドゥー・センター、パリ、2014)、個展に「Grand Tour」(ブランシュヴァイク美術館、ドイツ、2013)。また、第53回ヴェネチア・ビエンナーレ(2009)、第9回上海ビエンナーレ(2012)、第2回シャルジャ・ビエンナーレ(2013)に参加するなど国際展への参加も多数。