ジャスティーン・ヒル
Justine Hill
ジャスティーン・ヒルは、1985年ニューヨーク州タリータウン生まれ。マサチューセッツ州ホリー・クロス大学を卒業した後、ペンシルベニア大学にて美術学修士(MFA)を取得。色や明度、透明度によって異なる原始的なマークや形を引用した抽象絵画を制作することで知られています。その形状や鮮明度は、物理的で恒常的でありながらデジタルペインティングのツールを彷彿とさせ、いくつものレイヤーが重ねられています。わたしたちが慣れ親しんでいる伝統的な長方形の絵画も制作しながら、「Cutout(切り取り、切り抜き)」と彼女自身が呼ぶユニークな形状のキャンバスがいくつも組み合わせられた作品も制作します。エリザベス・マレーを思わせる「Cutout」は、平面でありながら立体作品としての表現も持ち併せています。
近年の主な個展は「Touch」(Denny Dimin Gallery、ニューヨーク、2020)、「Pull」(MASAHIRO MAKI GALLERY(*)、東京、2020)、「Bookends」(David B. Smith Gallery、デンバー、2019)、「Backdrops」(Art-in-Buildings、ニューヨーク、2019)があるほか、Ali Silversteinとの2人展「Movers and Shapers」(Victori + Mo、ニューヨーク、2018)を開催。ヒルの作品はThe Davis Museum(マサチューセッツ州ウェルズリー)やコロンバス・メトロポリタン図書館(オハイオ州コロンバス)などの重要なコレクションに所蔵。また『The New York Times』、『Art in America』、『Hyperallergic』、『New York Magazine』、『The Observer』、『The Huffington Post』、『The Art Newspaper』、Artsy、Artspace、Two Coats of Paintのレビューや特集で取り上げられています。
*──2020年6月よりMAKI Galleryに名称を変更