松田唯
Yui Matsuda
松田唯は1986年大阪府生まれ。2009年多摩美術大学美術学部生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻卒業。11年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。引き染めや臈纈染め、シルクスクリーンプリントなどの古典的な技法でテキスタイルから制作し、洋服や装飾などを手がける。舞台衣装を演者へ提供するのと同じように、日常に着用できるものとして町の洋服店で購入できる衣装を制作している。言葉ではなんとも言い表しにくいものを色や形で表現する。また布に限らず、特殊な繊維やプラスチックなどの素材も用いるが全て熱をかけて完成させる共通点がある。熱をかける=時間を早送りさせる、もしくは時間を留めることと感じており、その一瞬一瞬を物に閉じ込める感覚で作品を制作している。粟島芸術家村招聘作家(2014-2016年)、瀬戸内国際芸術祭2016(粟島/香川)、現代地方譚8(すさきまちかどギャラリー、高知、2020)に参加。衣装やテキスタイルは舞台美術、広告、映像などで起用、アパレルの枠にとらわれず活動している。