ユージン・スミス
William Eugene Smith
ユージン・スミスは1918年、アメリカ・カンザス州⽣まれ。14歳から写真を撮り始め、16歳で地元紙に写真が掲載されるなど、早くからその才能を開花させる。37年、プロの写真家を⽬指しニューヨークへ移り、『ニューズウィーク』誌のスタッフとして仕事を始める。43年、『フライング』誌の従軍記者として太平洋戦争を撮影。その後『ライフ』誌と契約し、掲載された戦争写真によって、報道写真界で⼀気に頭⾓をあらわす。40年代から『ライフ』誌を中⼼に作品を発表し、編集⽅針への不満から⼀時同誌を離れたが、54年までに50点以上におよぶフォト・エッセイを発表した。71年からは熊本県⽔俣市に移り住み、3年にわたり有機⽔銀による公害を取材。78年、アメリカ・ツーソンで脳出⾎を起こし、59歳で逝去。