鮫島ゆい
Yui Samejima
鮫島ゆいは1988年京都府生まれ。2010年京都精華大学芸術学部版画専攻卒業。『みえるものとみえざるものをつなぐこと』をテーマに、絵画表現を中心とした美術作品の制作、発表を行う。古来より人びとのなかに無意識のうちに根付いている、「目にみえないもの」を信じ、五感で感じ取ろうとする精神性に関心を持ったことから、存在の概念について問うようになる。視覚だけでは捉えきれないものを、「依り代」と称する小さな立体物を制作することで触覚を通じて把握し、そこから拡張していくイメージの断片を多角的に組み合わせて、絵画として構築。五感によって構成される「実在」と、想像による「架空」を画面上に混在させることで、「みえるもの」と「みえないもの」をつなぎ、あるいは両者の境界を示すことを試みている。主な個展に、「境界のミチカケ」(2kw gallery、滋賀、2020)「√ root」(2kw gallery、滋賀、2018)、「鮫島ゆい展 punctuation」(VOU、京都、2017)など。