フィリップ・コルバート
Philip Colbert
フィリップ・コルバートは1979年スコットランド生まれ。その作品は過去の美術史に登場する作品と現代のソーシャルメディアのアイコンが交錯し、アディダス、コカ・コーラといったブランドのイメージなども取り入れる、所謂アプロプリエーション(流用)の手法で構成され、二次元なのにまるで飛び出してくるような三次元性を内包している。
米国版『Vogue』の元大御所エディター、アンドレ・レオン・タリーは「アンディ・ウォーホルからの洗礼を受けた男」とコルバートを呼び、コルバートは自らを独善狂のネオ・ポップ・シュルレアリストとしてロブスターを自身の分身に見立て、また目玉焼きに偏愛ともとれる感情を注ぎ、作品のなかに取り入れている。
2017年よりロンドンのサーチ・ギャラリーでの個展を皮切りに本格的に画家としての活動を開始。ロンドン郊外の巨大な車庫に12人のスタッフを抱え、東京、上海、ソウル、香港、台北とわずか数年の間に大規模な展覧会をハイペースで開催してきた。元来ファッションや家具のデザインを生業としてきたコルバートはカニエ・ウェスト、スヌーピー、ディズニー、ロレックス、コム・デ・ギャルソン、BMW、ベントレー、クリスチャン・ルブタンなどとのコラボレーションでも独創的かつポップな世界観をつくり上げ、カール・ラガーフェルドやレディ・ガガといった著名人から高い評価を得ている。