フィリップ・コルバート
Philip Colbert
フィリップ・コルバートは1979年スコットランド生まれ。過去の美術史に登場する作品と現代のソーシャルメディアのアイコンが交錯し、アディダス、コカ・コーラといったブランドのイメージなども取り入れる、所謂アプロプリエーション(流用)の手法で構成され、二次元でありながら三次元性を内包している。自らを独善狂のネオ・ポップ・シュルレアリストとしてロブスターを自身の分身に見立て、また目玉焼きに偏愛ともとれる感情を注ぎ、作品のなかに取り入れている。2017年よりロンドンのサーチ・ギャラリーでの個展を皮切りに本格的に画家としての活動を開始、世界中で大規模な展覧会を開催する。
22年よりコミュニティ・アート・プロジェクト「The Lobsters」に着手、ユニークなロブスターのポートレートを創造し、それぞれにロブスターポリスと命名された自身のデジタル・メタバースの中で市民権を持ったカードの役割を持たせることで、コルバートのロブスターは飛躍的な広がりを見せた。また実世界とオンライン・コミュニティを交わらせながら、ロブスター研究専門の英国を拠点とするいくつかの孵化場と有意義なパートナーシップを築いてきた。NFTアートの発表と公共スペースを含む美術館やギャラリーなどでのリアル展示を並行して行い、精力的に活動を続けている。