中田有美
Yumi Nakata
中田有美は1984年奈良生まれ。京都市立芸術大学博士課程(油画)修了、博士(美術)。京都市立芸術大学油画専攻非常勤講師。2014年から、画題を引き立てる脇役として扱われる「背景」を主題としたシリーズに取り組んでいる。日々の生活のなかで撮り溜めた写真を重層的に切り貼りしたデータを等身大に出力し、それを「背景」としてジオラマ空間を制作。アトリエのなかで任意の場所から目視した場面をタブローに描き起こす。西洋絵画の決まった形式を逆向きに解釈し、制作のシナリオに取り入れることで、絵の描けなさと戦おうとしている。主な展覧会に、「ジオラマとパノラマ ――Diverting Realities」(京都芸術センター、京都、2016)、「絵画の現在地」(札幌大通地下ギャラリー500m美術館、北海道、2018)、「TO SELF BUILD」(BnA Alter Museum、京都、2019)、「NEW JAPANESE PAINTING」(Mikiko Sato Gallery、ハンブルグ、2020)、「ART IN THE OFFICE 2021」(マネックスグループ本社オフィスプレスルーム、東京、2021)など。