高橋奈己
Nami Takahashi
高橋奈己は1973年東京都生まれ。97年に武蔵野美術大学短期学部専攻科(陶磁コース)を卒業後、イタリアのファエンツァ国立陶芸美術学校で学ぶ。自然界にある種や実、花のつぼみなどの美しいラインと生命力あふれるフォルムに心惹かれ、植物をモチーフに、有機的な造形美を追求した白磁の作品を制作。鋳込み技法を用いたのち、手びねりで一つひとつに変化をつけた作品は、凛とした佇まいが特徴で、釉薬を塗らず白磁の温かな色味が生かされ、側面に現れる陰影によって様々な表情を見せる。近年参加した展覧会・グループ展に、「国立工芸館石川移転開館記念展Ⅱ うちにこんなのあったら展 気になるデザイン×工芸コレクション」(国立工芸館、石川、2021)、「青か、白か、-青磁×白磁×青白磁」(茨城県陶芸美術館、2020)、「質感」(現代美術 ⾋居、京都、2019)など。作品は東京国⽴近代美術館、茨城県陶芸美術館、INAXライブミュージアム(愛知)、ファエンツァ国際陶芸美術館(イタリア)などに収蔵されている。