横山隆平
Ryuhei Yokoyama
横山隆平は1979年大阪府生まれ。「都市とは何か」をテーマに、流動する都市の姿を様々な視点からとらえ、モノクロフィルムによるストリートスナップを中⼼に作品を展開している。最近作では、自身が都市の風景を構成する重要な要素と位置づけている「グラフィティ」をテーマに、オリジナルの顔料箔を熱圧着したメディアとUVプリンターという特殊な印刷機を使い、見る角度によって変化する写真シリーズ「WALL stanza」を発表。また、コンクリートの破片に写真をプリントする「WALL crack」シリーズでは、カメラで撮影された写真の、物質的存在そのものに焦点を当てている。
主な作品集に、『酔っぱらったピアノ弾きのようなやりかたでシャッターを押せ』(gumbuilding、2006)、『⾵に転がる紙屑に書かれたような美しい、光と踊るネズミのグラフィティ史』(BUFFALO PRESS、2018)など。2016年からは、写真家の内倉真一郎とともにゲリラ展示プロジェクト「PIS / ピス(Photograph in the street)」にも取り組んでいる。19年に、第8回大理国際写真祭「A new generation of Japanese Photographers 」(中国)、グループ展「off the record vol.12 aube artistique」(In )( between gallery、パリ)に参加。近年の個展に「WALL Stanza 映像に或るものを拭い去るとき、確からしさ、は、やがて。」(KG+2020、藤井大丸、京都)などがある。