森千裕
Chihiro Mori
森千裕は1978年大阪府生まれ。2005年京都市立芸術大学大学院修士課程美術研究科絵画専攻修了。絵画、ドローイング、写真、立体、映像など多様な手法で制作。看板の文字や商標など、独自の観察で切り取った都市生活の断片と、子供の頃の落書きなどをコラージュのように組み合わせ、不穏さと美しさが共存する不思議な世界を表現している。
17年に美術館初個展「omoide in my head」(豊田市美術館)を開催。「いまはないもの」をテーマに、小学校で行った授業やワークショップで生まれた子供たちの作品と自身の作品からなるインスタレーションで、謎めいた展示空間を立ち上げた。そのほかの主な個展に「テニス肘」(Satoko Oe Contemporary、東京、2016)、「ピンク色の闇」(無人島プロダクション、東京、2012)。これまでの展覧会に、「Vong Co RAHZI」(blum & poe、東京、2019)、「世界を開くのは誰だ?」(豊田市美術館、2019)、「百年の編み手たち -流動する日本の近現代美術-」(東京都現代美術館、2019)など。11年VOCA奨励賞。19年には、「東京2020公式アートポスター」の制作アーティストのひとりに選ばれた。