テセウス・チャン
Theseus Chan
テセウス・チャンは1961年シンガポール生まれ。アートディレクター、デザイナー。ナンヤン芸術学院でグラフィック・デザインを学び、マッキャンエリクソンなど外資系の広告代理店でアートディレクターとして勤務。その後独立し、97年にデザインオフィス「WORK」を設立。2000年に、インディペンデント・ヴィジュアルマガジン 『WERK(ヴェルク)』を創刊する。同誌は、大胆な断裁、紙を蛍光塗料でスプレーする、バーナーで焦がす、パッチワークのようにつなぐ、あるいは折りたたんで表紙にするなど、1部ごとにこだわりを込めた装丁が特徴。ブックデザインを超えたアート作品のように、雑誌を手に取る読者を魅了する。またデザイナーやアーティストとのコラボレーションも積極的に行う。06年、シンガポールでもっとも権威のあるデザイン賞「プレジデンツ・デザイン・アワード」のデザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞。日本では「東京2020公式アートポスター」の制作などにも参加。作品は、M+(香港)、クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館(ニューヨーク)などに収蔵されている。