品川亮
Ryo Shinagawa
品川亮は1987年大阪府生まれ。2014年京都造形芸術大学美術工芸学科日本画コースを卒業、16年同大学大学院芸術表現専攻ペインティング領域修了。日本画を学びながら、イタリア滞在やスイスでの留学など海外でも研修を行う。
大学院在籍中の15年に、翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都の客室を飾る襖絵の制作で注目を集め、同年に「京展」館長奨励賞を受賞。近代制度のなかで存続してきた「日本画」により中断された「日本の絵画」を再考し、岩絵具や箔といった伝統的な日本画の素材や、やまと絵や琳派、狩野派などの様式を引用しながら、そこに近代美術の技法や現代性を取り入れることで、いまの日本人にしか描くことのできない日本の絵画をつくり出すことを試みている。
これまで日本、ソウル、台北などアジアを中心に、バーゼルやニューヨークで作品を発表。主な個展に、「Nature’s first green is gold,」(銀座 蔦屋書店 アートウォールギャラリー、東京、2020)、「GOLD,WHITE AND BLACK 」(AIR 加茂なす、京都、2020)、「Aphotic Utopia」(アンテルーム京都、2018)、「SHINAGAWA RYO solo exhibition」(京都芸術的中心、2015)など。国内外でコミッションワークも多数手がけている。