ドイツ人フォトグラファー、アンジェイ・スタインバッハ(Andrzej Steinbach)の作品集。

本書は、2025年9月から11月までドイツの「ブラウンシュヴァイク写真美術館(Museum für Photographie Braunschweig)」で開催され、同年12月から2026年2月まで同じくドイツの「エアフルト美術館(Kunsthalle Erfurt)」、さらに2026年10月から2027年2月までオランダの「ハイス・マルセイユ写真美術館(Huis Marseille, Museum for Photography Amsterdam)」へ巡回する展覧会に伴い刊行された。

作者が2024年に制作した全18点からなる写真シリーズ「ErweiterungenExtensions)」を中心に過去13年間に制作された重要な作品やシリーズを概観・厳選して構成される本書では、簡潔に演出された空間に一人の人物が登場し、テクノロジー機器や道具、日用品などを鑑賞者へ提示する。そのイメージは、身体とモノとのあいだに新たな関係性を生み出し、我々が慣れ親しんできた役割や意味づけをずらしていく。

本シリーズは、作者が写真という舞台装置に演出とケーススタディの要素を組み合わせながら、社会的役割や、それに伴う身振りやコードを探究してきた一連の制作の延長線上に位置づけられる作品である。また、本書の大きな一章では、写真以外の作者の実践にも焦点を当て、サウンド作品や映像作品、彫刻作品を紹介する。巻末では、それぞれの作品群を相互に結びつけながら、その実践の異なる側面を横断的に提示し、作者の造形言語と制作手法への理解をさらに広げる。

この最新シリーズにおいて、作者は、精緻に構築されたミニマルな写真演出という自身の制作手法をさらに発展させている。主として中立的な印象を与える「人物像」を、類型化されたジェンダー・ニュートラルな存在として、同様に中立化された空間環境の中に配置し、仕事の現場に由来する衣服やニュートラルなストリートウェアを身にまとわせている。作品群に登場する人物は、仕事の現場に由来するオブジェとの身振りやポーズの相互作用を通じて、技術によって形づくられた労働環境における経済的・文化的・社会的、さらにはジェンダーに関わる属性や文脈の変化を体現すると同時に、肖像というジャンルへの参照をも提示している。

こうした観点から、本展では、メディアそのものを省察する作品群として、「The apparatus」(2019年)も重要な位置を占めている。このシリーズでは、写真の中に繰り返し登場する人物が異なるカメラを手にして現れる。その身振りやポーズは、多様なデザイン上の文脈や社会・政治的な文脈への参照として機能しており、このシリーズから複数の作品が展示された。

人とモノとの関係に焦点を当てる一連の作品群では、文化史的・社会学的・社会的な側面を主題としながら、それらに付随する既成の意味づけを曖昧さの中へと解きほぐしていく。また、「Auto Erotica」(2022年)や「Disassembling a Typewriter」(2022年)といったカラーおよびモノクロームのシリーズでは、技術的な対象や道具そのものが、作者の作品群における文脈の転換を示す重要な要素となっている。いずれのシリーズにおいても、作品および作品群のタイトル、すなわち言語的なレベルが、制作における重要な構成要素として位置づけられている。

英語、ドイツ語併記。

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EXTENSIONS

2026

¥ 8,580 (税込)

ドイツ人フォトグラファー、アンジェイ・スタインバッハ(Andrzej Steinbach)の作品集。

本書は、2025年9月から11月までドイツの「ブラウンシュヴァイク写真美術館(Museum für Photographie Braunschweig)」で開催され、同年12月から2026年2月まで同じくドイツの「エアフルト美術館(Kunsthalle Erfurt)」、さらに2026年10月から2027年2月までオランダの「ハイス・マルセイユ写真美術館(Huis Marseille, Museum for Photography Amsterdam)」へ巡回する展覧会に伴い刊行された。

作者が2024年に制作した全18点からなる写真シリーズ「ErweiterungenExtensions)」を中心に過去13年間に制作された重要な作品やシリーズを概観・厳選して構成される本書では、簡潔に演出された空間に一人の人物が登場し、テクノロジー機器や道具、日用品などを鑑賞者へ提示する。そのイメージは、身体とモノとのあいだに新たな関係性を生み出し、我々が慣れ親しんできた役割や意味づけをずらしていく。

本シリーズは、作者が写真という舞台装置に演出とケーススタディの要素を組み合わせながら、社会的役割や、それに伴う身振りやコードを探究してきた一連の制作の延長線上に位置づけられる作品である。また、本書の大きな一章では、写真以外の作者の実践にも焦点を当て、サウンド作品や映像作品、彫刻作品を紹介する。巻末では、それぞれの作品群を相互に結びつけながら、その実践の異なる側面を横断的に提示し、作者の造形言語と制作手法への理解をさらに広げる。

この最新シリーズにおいて、作者は、精緻に構築されたミニマルな写真演出という自身の制作手法をさらに発展させている。主として中立的な印象を与える「人物像」を、類型化されたジェンダー・ニュートラルな存在として、同様に中立化された空間環境の中に配置し、仕事の現場に由来する衣服やニュートラルなストリートウェアを身にまとわせている。作品群に登場する人物は、仕事の現場に由来するオブジェとの身振りやポーズの相互作用を通じて、技術によって形づくられた労働環境における経済的・文化的・社会的、さらにはジェンダーに関わる属性や文脈の変化を体現すると同時に、肖像というジャンルへの参照をも提示している。

こうした観点から、本展では、メディアそのものを省察する作品群として、「The apparatus」(2019年)も重要な位置を占めている。このシリーズでは、写真の中に繰り返し登場する人物が異なるカメラを手にして現れる。その身振りやポーズは、多様なデザイン上の文脈や社会・政治的な文脈への参照として機能しており、このシリーズから複数の作品が展示された。

人とモノとの関係に焦点を当てる一連の作品群では、文化史的・社会学的・社会的な側面を主題としながら、それらに付随する既成の意味づけを曖昧さの中へと解きほぐしていく。また、「Auto Erotica」(2022年)や「Disassembling a Typewriter」(2022年)といったカラーおよびモノクロームのシリーズでは、技術的な対象や道具そのものが、作者の作品群における文脈の転換を示す重要な要素となっている。いずれのシリーズにおいても、作品および作品群のタイトル、すなわち言語的なレベルが、制作における重要な構成要素として位置づけられている。

英語、ドイツ語併記。

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取り扱い twelvebooks
サイズ 28.2 x 23.2 x cm
重量 1.0kg
商品コード 1100057189
出版 SPECTOR BOOKS
著者 Andrzej Steinbach
ISBN 9783959059244
配送までの期間 ご注文確定後、2-7日以内
カテゴリー
送料 ¥770(税込)
購入条件