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1960年代から1970年代にかけて活動をしたイギリスの前衛建築家集団「アーキグラム(Archigram)」の作品集。建築家であるウォーレン・チョーク(Warren Chalk)、ピーター・クック(Peter Cook)、デニス・クロンプトン(Dennis Crompton)、ロン・ヘロン(Ron Herron)、デヴィッド・グリーン(David Greene)、マイケル・ウェブ(Michael Webb)ら6人のメンバーによって1961年にロンドンで設立された同グループは、遊び心に溢れ、実験的かつ反体制的な頭脳派集団として、1960年代のカウンターカルチャーの爆発的な盛り上がりに一役買い、1975年まで共に活動した。本書は、彼らが自費出版してきた建築史上最も影響力があり、革新的かつ愛されてきたアンダーグラウンド・マガジン『アーキグラムArchigram)』を復刻し、一つの箱に収めたセットである。

コミック・ブックの文化、ポップ・アート、サイケデリア、宇宙開発技術競争、SF、構成主義、バックミンスター・フラー(Buckminster Fuller)に大きく影響を受けた「アーキグラム」は、1960年代のイギリスにおけるアヴァンギャルド建築の権化であった。伝説的な雑誌『アーキグラム』は、ローファイだが、その素材の用い方は独創的かつ巧みなものであった。

本セットには、1961年の創刊号から1974年に刊行された最終号である9½号まで、全10号のファクシミリ版が収録されている。『アーキグラム』は、国際的な視点で建築、デザイン、アート界においてアヴァンギャルドな姿勢で挑戦し、その活動は目を見張るものであった。1960年代に発行された定期刊行物の中で最も希少なもののひとつであるこの雑誌は、現在入手することが極めて困難であり、個々の号は600米ドル以上で取引されているとも言われる。

本書において彼らは「ウォーキング・シティ(Walking City)」、「プラグイン・シティ(Plug-In City)」、「インスタント・シティ(Instant City)」といった先見的なコンセプトを発表しながら、あわせて1960年代の国際的なアヴァンギャルド運動を結びつける役割も果たしていた。日本では「メタボリズム」、ヨーロッパではフライ・オットー(Frei Otto)、「ユートピア建築」、「ハウス・ラッカー・コー(Haus-Rucker-Co)」、アメリカではバックミンスター・フラーとのつながりを築いた。また、チャールズ・ジェンクス(Charles Jencks)やレイナー・バンナム(Reyner Banham)といった建築批評家たちにも支持され、1966年には、よく知られている飛び出す仕掛けを取り入れた第4号をアメリカで刊行した。今日において本誌は、1960年代の主要な小規模出版物の中でも希少な存在とされている。

「アーキグラム」の影響力は永続的であるとされ、「プリツカー賞」受賞建築家であるレンゾ・ピアノ(Renzo Piano)とリチャード・ロジャース(Richard Rogers)が設計したことで知られるパリの文化施設「ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター(Centre national d’art et de culture Georges Pompidou (CNAC-GP)」へと与えたインパクトはよく知られている。「アーキグラム」のメンバーはまた、 ベルナール・チュミ(Bernard Tschumi)やザハ・ハディド(Zaha Hadid)に教えや影響を与え、「フューチャー・システムズ(Future Systems)」、「フォーリン・オフィス・アーキテクツ(FOA / Foreign Office Architects)」、「ディラー・スコフィディオ+レンフロ(Diller Scofidio + Renfro)」、アンソニー・ダン&フィオナ・レイビー(Anthony Dunne & Fiona Raby)など、テクノロジーの可能性を取り入れた1990年代、2000年代のモダニストの後継たちに刺激を与えてきた。

本セットは、冊子、フライヤー、ポケット状のシート、飛び出すカード、ポスター、折り畳みシート、電子抵抗器など、全10号において繰り出されてきた驚きとユニークさが忠実に再現されている。リーダーズガイドには、メンバーであるピーター・クック(Peter Cook)、デザイナーのデヴィット・グレアム・シェーン(David Grahame Shane)、レイナー・バンナムによるエッセイを収録。安藤忠雄、坂茂、伊東豊雄、ケネス・フランプトン(Kenneth Frampton)、ノーマン・フォスター(Norman Foster)、ギュンター・ザンプ・ケルプ(Günther Zamp Kelp)、デイヴィッド・ロックウェル(David Rockwell)、パトリック・シューマッハー(Patrik Schumacher)を含む、建築界からの28名の寄稿のほか、「M+ museum」のキュレーターであるシャーリー・スーリヤ(Shirley Surya)と「RIBA(Royal Institute of British Architects)」のディレクターであるヘレン・キャッスル(Helen Castle)によるテキスト、主要なコンセプトと内容の索引、未公開アーカイブ画像で構成されたスクラップブック、バイオグラフィーなどが掲載されている。

本セットは、出版社である「D.A.P」、共同出版社である「Designers & Books」、デザイナーであるミコ・マクギンティー(Miko McGinty)と同デザイン事務所のジュリア・マ(Julia Ma)、編集者でありキュレーター、アーティストであるトッド・ブロードウェイ(Todd Bradway)、プリンターであり本書のセールス、マーケティングを務めるシモーナ・ゲオルギウ(Simona Gheorghiu)、映像制作を担当するスコット・クレーベル(Scott Kalberer)を中心に、クラウドファンドの企画をもって復刊された。

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アーキグラム

ARCHIGRAM: THE MAGAZINE by Archigram

2025

¥ 37,400 (税込)

1960年代から1970年代にかけて活動をしたイギリスの前衛建築家集団「アーキグラム(Archigram)」の作品集。建築家であるウォーレン・チョーク(Warren Chalk)、ピーター・クック(Peter Cook)、デニス・クロンプトン(Dennis Crompton)、ロン・ヘロン(Ron Herron)、デヴィッド・グリーン(David Greene)、マイケル・ウェブ(Michael Webb)ら6人のメンバーによって1961年にロンドンで設立された同グループは、遊び心に溢れ、実験的かつ反体制的な頭脳派集団として、1960年代のカウンターカルチャーの爆発的な盛り上がりに一役買い、1975年まで共に活動した。本書は、彼らが自費出版してきた建築史上最も影響力があり、革新的かつ愛されてきたアンダーグラウンド・マガジン『アーキグラムArchigram)』を復刻し、一つの箱に収めたセットである。

コミック・ブックの文化、ポップ・アート、サイケデリア、宇宙開発技術競争、SF、構成主義、バックミンスター・フラー(Buckminster Fuller)に大きく影響を受けた「アーキグラム」は、1960年代のイギリスにおけるアヴァンギャルド建築の権化であった。伝説的な雑誌『アーキグラム』は、ローファイだが、その素材の用い方は独創的かつ巧みなものであった。

本セットには、1961年の創刊号から1974年に刊行された最終号である9½号まで、全10号のファクシミリ版が収録されている。『アーキグラム』は、国際的な視点で建築、デザイン、アート界においてアヴァンギャルドな姿勢で挑戦し、その活動は目を見張るものであった。1960年代に発行された定期刊行物の中で最も希少なもののひとつであるこの雑誌は、現在入手することが極めて困難であり、個々の号は600米ドル以上で取引されているとも言われる。

本書において彼らは「ウォーキング・シティ(Walking City)」、「プラグイン・シティ(Plug-In City)」、「インスタント・シティ(Instant City)」といった先見的なコンセプトを発表しながら、あわせて1960年代の国際的なアヴァンギャルド運動を結びつける役割も果たしていた。日本では「メタボリズム」、ヨーロッパではフライ・オットー(Frei Otto)、「ユートピア建築」、「ハウス・ラッカー・コー(Haus-Rucker-Co)」、アメリカではバックミンスター・フラーとのつながりを築いた。また、チャールズ・ジェンクス(Charles Jencks)やレイナー・バンナム(Reyner Banham)といった建築批評家たちにも支持され、1966年には、よく知られている飛び出す仕掛けを取り入れた第4号をアメリカで刊行した。今日において本誌は、1960年代の主要な小規模出版物の中でも希少な存在とされている。

「アーキグラム」の影響力は永続的であるとされ、「プリツカー賞」受賞建築家であるレンゾ・ピアノ(Renzo Piano)とリチャード・ロジャース(Richard Rogers)が設計したことで知られるパリの文化施設「ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター(Centre national d’art et de culture Georges Pompidou (CNAC-GP)」へと与えたインパクトはよく知られている。「アーキグラム」のメンバーはまた、 ベルナール・チュミ(Bernard Tschumi)やザハ・ハディド(Zaha Hadid)に教えや影響を与え、「フューチャー・システムズ(Future Systems)」、「フォーリン・オフィス・アーキテクツ(FOA / Foreign Office Architects)」、「ディラー・スコフィディオ+レンフロ(Diller Scofidio + Renfro)」、アンソニー・ダン&フィオナ・レイビー(Anthony Dunne & Fiona Raby)など、テクノロジーの可能性を取り入れた1990年代、2000年代のモダニストの後継たちに刺激を与えてきた。

本セットは、冊子、フライヤー、ポケット状のシート、飛び出すカード、ポスター、折り畳みシート、電子抵抗器など、全10号において繰り出されてきた驚きとユニークさが忠実に再現されている。リーダーズガイドには、メンバーであるピーター・クック(Peter Cook)、デザイナーのデヴィット・グレアム・シェーン(David Grahame Shane)、レイナー・バンナムによるエッセイを収録。安藤忠雄、坂茂、伊東豊雄、ケネス・フランプトン(Kenneth Frampton)、ノーマン・フォスター(Norman Foster)、ギュンター・ザンプ・ケルプ(Günther Zamp Kelp)、デイヴィッド・ロックウェル(David Rockwell)、パトリック・シューマッハー(Patrik Schumacher)を含む、建築界からの28名の寄稿のほか、「M+ museum」のキュレーターであるシャーリー・スーリヤ(Shirley Surya)と「RIBA(Royal Institute of British Architects)」のディレクターであるヘレン・キャッスル(Helen Castle)によるテキスト、主要なコンセプトと内容の索引、未公開アーカイブ画像で構成されたスクラップブック、バイオグラフィーなどが掲載されている。

本セットは、出版社である「D.A.P」、共同出版社である「Designers & Books」、デザイナーであるミコ・マクギンティー(Miko McGinty)と同デザイン事務所のジュリア・マ(Julia Ma)、編集者でありキュレーター、アーティストであるトッド・ブロードウェイ(Todd Bradway)、プリンターであり本書のセールス、マーケティングを務めるシモーナ・ゲオルギウ(Simona Gheorghiu)、映像制作を担当するスコット・クレーベル(Scott Kalberer)を中心に、クラウドファンドの企画をもって復刊された。

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取り扱い twelvebooks
サイズ 38.1 x 31.8 x cm
重量 1.0kg
商品コード 1100046309
出版 D.A.P. | DISTRIBUTED ART PUBLISHERS
著者 Archigram
ISBN 9781933045856
配送までの期間 ご注文確定後、2-7日以内
備考 11 softcovers in a box
カテゴリー
送料 ¥770(税込)
購入条件