¥ 9,900 (税込)
リトアニアに生まれ、アメリカを拠点に活動したアーティスト、ベン・シャーン(Ben Shahn)の作品集。2025年5月から10月にかけてニューヨークの「ユダヤ博物館(The Jewish Museum)」で開催した展覧会に伴い刊行された。政治的側面を革新的に取り入れるスタイルで絵画、写真、イラストレーションの作品を探求してきた作者の活動を、新たな開設とともに豊富な図版で紹介する一冊。
作者はロシア支配下のリトアニアから移住してきたユダヤ系移民であり、大恐慌からベトナム戦争にかけて生じた「社会的視点」を持つ、アメリカで最も突出し多作なアーティストの一人である。
本書は、なぜ作者が今日においてもこれほど重要な存在であり続けているのかを明らかにし、ファシズムへの抵抗から公民権のための闘いまで、積極的な政治的大義、動機へどのように作品をもって献身したかを検証する。世界規模での視点も取り入れながら、第二次世界大戦時のポスター・アート、労働関連の作品、戦後の芸術的議論への参画について探る。当時ソビエト連邦などの社会主義国で公式とされた芸術理論および表現方法である「社会主義リアリズム」とドキュメンタリーのスタイル、そしてそれらが哲学的、精神的なものを包含するようになり、寓話的、叙情的、しばしば抽象的なイディオムへと進化したことに対し新たな洞察をもたらしている。また、作者の多層的な視覚言語が複雑であるゆえに過小評価されていること、また絵画、壁画、ドローイング、版画、ポスター、絵本、商業デザインを制作すべく、しばしば写真も用いながら、モダニズム的観点に基づくコンセプチュアルな戦略をどのように試行錯誤してきたのか、実証する。
第二次世界大戦後のアメリカとロシアによる冷戦の時代に打ち出された作者の信条は、重要視されるすべての芸術と偉大な社会変革において前提とされる条件が「不適合(Nonconformity)」である、というものだった。なぜこの芸術家の作品が、社会正義と人間中心主義的な価値への揺るぎない献身によって推進された「不適合」のシリーズであるとと見なされるべきなのか、本書で明らかにされている。
「ユダヤ博物館」、「ソフィア王妃芸術センター(Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía)」、「プリンストン大学出版局(PRINCETON UNIVERSITY PRESS)」の3社による共同刊行。
MORE
取り扱い | twelvebooks |
---|---|
サイズ | 26.7 x 20.3 x cm |
重量 | 1.0kg |
商品コード | 1100045244 |
出版 | THE JEWISH MUSEUM, MUSEO NACIONAL CENTRO DE ARTE REINA SOFÍA & PRINCETON UNIVERSITY PRESS |
著者 | Ben Shahn |
ISBN | 9780691273112 |
配送までの期間 | ご注文確定後、2-7日以内 |
カテゴリー | |
送料 | ¥770(税込) |
購入条件 |