SOLD OUT
アメリカ人アーティスト、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)の作品集。2024年6月から10月にベルリンの「新ナショナル・ギャラリー(Neue Nationalgalerie)」で開催された展覧会に伴い刊行された。作者が追い求め続けた理想的な「美」が、初めて一堂に会するこの多くの作品群に表れている。
作者は、20世紀を代表し、最も議論の的となったアーティストの一人であることに間違いはないだろう。大量生産品や著名人を描いた作品で一躍有名になったが、1940年代後半から1987年に短い生涯を閉じるまで、そのキャリアには一本の赤い糸が通っている。1980年代、美の理想像や男性が持つ美しさを視覚化することに没頭し、自身が欲するものを形にして、不変的なイメージを創り出した。理想の美を追求し続けることを視覚化し、それゆえに永遠のものとしたのである。
初期の線描画や「ブロッテド・ライン(blotted line)」作品から、1960年代の固定した16ミリカメラでバストアップを撮影した映像作品「スクリーン・テスト(Screen Tests)」や実験映画、1970年代に描かれた裸体の上半身の絵画、そしてジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)とのコラボレーションに至るまで、そこには理想的な男性美を表現するための絶え間ない探求がある。生前、これらの作品は不適切、不道徳、社会規範からの逸脱、あるいはポルノとさえもみなされ、それ故に違法なものとされた。作品の多くは、人の目に触れたり、価値のあるものとして評価されることはなかった。この展覧会では、さまざまな制作段階やキャリアの節目節目を通じて、テーマ的かつ核となる側面に焦点を当て、初めてここまで広範に概観している。本書は、生前、真の「カミングアウト」をすることのなかった作者を洞察する一冊である。
作者は1987年、58歳にしてこの世を去った。信じられないほどに複雑で影響力の高い作品群を遺して生涯を終えたが、にもかかわらず、生前は、現在我々がこのように作品を観ているようなオープンな形で受け入れられることは決してなかった。
本作および展覧会のタイトル「The Velvet Rage and Beauty」は、異性愛者の世界で同性愛者として生きていく辛さを綴った心理学者のアラン・ダウンズ(Alan Downs)による著書『The Velvet Rage: Overcoming the Pain of Growing Up Gay in a Straight Man's World』(2005年)へのオマージュである。
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取り扱い | twelvebooks |
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サイズ | 31.6 x 23.5 x cm |
重量 | 1.0kg |
商品コード | 1100041201 |
出版 | PRESTEL PUBLISHING |
著者 | Andy Warhol |
ISBN | 9783791377650 |
配送までの期間 | ご注文確定後、2-7日以内 |
カテゴリー | |
送料 | ¥770(税込) |
購入条件 |