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「不思議の国のアリス」をテーマに2022年5月、MA2Galleryで初の個展を開催した、作家、髙田安規子・政子 の作品です。

アリスが身体サイズを変化させるように、繊細に描いた鉛筆ドローイングをデジタル化することで拡大縮小を調整し、ヴィンテージの古書、ポストカードや図版から、ドローイングのスケールに合わせイメージを選び抜き仕上げられています。
カラーのコラージュや加筆された描写はvariantごとに異なるので、それぞれ一点物となります。

美術館やギャラリーでのインスタレーション展示が多い彼女たち。
現在は、箱根のポーラ美術館「部屋のみる夢―ボナールからティルマンス、現代の作家まで」(2023年7月2日(日)まで)に参加しております。
その世界観をご自宅でも堪能できる作品です。

Growth & Shrink series

「不思議の国のアリス」でアリスは身体の大きさが12回変化する。巨大になると強気で尊大に、小さくなると怯えて慎ましく振る舞う。アリスは置かれた状況や登場人物と比較することで、自己の存在や大きさを認識しようとするが、何度も伸び縮みするうちに正しい大きさがわからなくなり、何者であるかすら見失ってしまう。アリスの身体が伸縮するきっかけとしていくつかのアイテムが登場する。これらを身体の伸縮によりスケール感を変化させるメタファーとして、平面作品に用いコラージュや加筆して表現されている。

それぞれのタイトルはアリスがそのアイテムを飲んだり、食べたりする時の言葉を「不思議の国のアリス」から引用している。
ルイス・キャロル著、マーティン・ガードナー編、マーク・バースタイン補訂、高山宏訳、2019年、詳注アリス 完全決定版、亜紀書房発行
Gardner Martin,  (2015). The Annotated Alice: 150th Anniversary Deluxe Edition by Lewis Carroll. W.W.NORTON &COMPANY, INC.

 

 

’What size do you want to be?'
「どんな大きさなら良いのかな」
 
口をきったのはイモムシです。
「どんな大きさなら良いのかな」と言いました。
「そうね、大きさはいいの」アリスがすぐに答えます。「こんなにしょっちゅう変わるのがいや、でしょう?」
「でしょう、って。で仕様もねえけど」とイモムシ。
・・・「で今、それでいいのかい」とイモムシ。
「そうね、おきにさわらなければもう少し大きいと良いのですけど」とアリス。「三インチなんてやっぱりちんちくりんで」
「どこがちんちくりんなもんか!」怒ったイモムシが精いっぱい体をつっぱらかして言いました(つっぱった体はちょうど三インチの大きさでした)。
「私、慣れられないわ!」かわいそうなアリス、こまったような声を出します。そして「この連中、もう少し怒らないで話せないの!」と、こちらはひとりごとです。
「じきに慣れるだろうさ」とイモムシ。
・・・そしてキノコからおりると叢に入っていたのですが、いきしなにたったひとこと、「片っぽの側でおおきくなるし、もう一方の側だとちいさくなれる」とだけ言い残していきました。「なんの側、ですって?もう一方の側ってなんの?」とアリスはひとりごとを言います。まるでそれが耳に入ったとでもいうように、イモムシが「キノコのだよ」と言い、そしてもう姿がなくなっていました。

 

<作品情報>
Growth & Shrink series
‘What size do you want to be?'
2022 /
紙にデジタルプリント、ヴィンテージの図版、澱粉糊

Degital printed on paper, vintage print, starch glue
variant 2/3

*ご購入いただいた場合、納品は展示会終了後です。
*シート価格です。
*額装(別売)はご相談ください。
*展示写真の額装は見本です。
*送料は別途いただきます。OILの送料目安をご確認ください。

 

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髙田安規子・政子

Growth & Shrink series ‘What size do you want to be?'

2022

¥ ASK

「不思議の国のアリス」をテーマに2022年5月、MA2Galleryで初の個展を開催した、作家、髙田安規子・政子 の作品です。

アリスが身体サイズを変化させるように、繊細に描いた鉛筆ドローイングをデジタル化することで拡大縮小を調整し、ヴィンテージの古書、ポストカードや図版から、ドローイングのスケールに合わせイメージを選び抜き仕上げられています。
カラーのコラージュや加筆された描写はvariantごとに異なるので、それぞれ一点物となります。

美術館やギャラリーでのインスタレーション展示が多い彼女たち。
現在は、箱根のポーラ美術館「部屋のみる夢―ボナールからティルマンス、現代の作家まで」(2023年7月2日(日)まで)に参加しております。
その世界観をご自宅でも堪能できる作品です。

Growth & Shrink series

「不思議の国のアリス」でアリスは身体の大きさが12回変化する。巨大になると強気で尊大に、小さくなると怯えて慎ましく振る舞う。アリスは置かれた状況や登場人物と比較することで、自己の存在や大きさを認識しようとするが、何度も伸び縮みするうちに正しい大きさがわからなくなり、何者であるかすら見失ってしまう。アリスの身体が伸縮するきっかけとしていくつかのアイテムが登場する。これらを身体の伸縮によりスケール感を変化させるメタファーとして、平面作品に用いコラージュや加筆して表現されている。

それぞれのタイトルはアリスがそのアイテムを飲んだり、食べたりする時の言葉を「不思議の国のアリス」から引用している。
ルイス・キャロル著、マーティン・ガードナー編、マーク・バースタイン補訂、高山宏訳、2019年、詳注アリス 完全決定版、亜紀書房発行
Gardner Martin,  (2015). The Annotated Alice: 150th Anniversary Deluxe Edition by Lewis Carroll. W.W.NORTON &COMPANY, INC.

 

 

’What size do you want to be?'
「どんな大きさなら良いのかな」
 
口をきったのはイモムシです。
「どんな大きさなら良いのかな」と言いました。
「そうね、大きさはいいの」アリスがすぐに答えます。「こんなにしょっちゅう変わるのがいや、でしょう?」
「でしょう、って。で仕様もねえけど」とイモムシ。
・・・「で今、それでいいのかい」とイモムシ。
「そうね、おきにさわらなければもう少し大きいと良いのですけど」とアリス。「三インチなんてやっぱりちんちくりんで」
「どこがちんちくりんなもんか!」怒ったイモムシが精いっぱい体をつっぱらかして言いました(つっぱった体はちょうど三インチの大きさでした)。
「私、慣れられないわ!」かわいそうなアリス、こまったような声を出します。そして「この連中、もう少し怒らないで話せないの!」と、こちらはひとりごとです。
「じきに慣れるだろうさ」とイモムシ。
・・・そしてキノコからおりると叢に入っていたのですが、いきしなにたったひとこと、「片っぽの側でおおきくなるし、もう一方の側だとちいさくなれる」とだけ言い残していきました。「なんの側、ですって?もう一方の側ってなんの?」とアリスはひとりごとを言います。まるでそれが耳に入ったとでもいうように、イモムシが「キノコのだよ」と言い、そしてもう姿がなくなっていました。

 

<作品情報>
Growth & Shrink series
‘What size do you want to be?'
2022 /
紙にデジタルプリント、ヴィンテージの図版、澱粉糊

Degital printed on paper, vintage print, starch glue
variant 2/3

*ご購入いただいた場合、納品は展示会終了後です。
*シート価格です。
*額装(別売)はご相談ください。
*展示写真の額装は見本です。
*送料は別途いただきます。OILの送料目安をご確認ください。

 

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取り扱い MA2 Gallery
エディション variant 3
サイズ 36.4 x 25.7 x cm
商品コード 1100024393
配送までの期間 3週間程度
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