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「不思議の国のアリス」をテーマにMA2Galleryで初の個展を開催した、作家、髙田安規子・政子 の作品です。

アリスが身体サイズを変化させるように、繊細に描いた鉛筆ドローイングをデジタル化することで拡大縮小を調整し、ヴィンテージの古書、ポストカードや図版から、ドローイングのスケールに合わせイメージを選び抜き仕上げられています。
カラーのコラージュや加筆された描写はvariantごとに異なるので、それぞれ一点物となります。
 
現在は箱根にあるポーラ美術館で開催中の
「部屋のみる夢 ― ボナールからティルマンス、現代の作家まで」(〜2023.7.2)
に作品展示しています。

美術館やギャラリーでのインスタレーション展示が多い彼女たち。
その世界観をご自宅でも堪能できる今展示の新作品です。

Growth & Shrink series

「不思議の国のアリス」でアリスは身体の大きさが12回変化する。巨大になると強気で尊大に、小さくなると怯えて慎ましく振る舞う。アリスは置かれた状況や登場人物と比較することで、自己の存在や大きさを認識しようとするが、何度も伸び縮みするうちに正しい大きさがわからなくなり、何者であるかすら見失ってしまう。アリスの身体が伸縮するきっかけとしていくつかのアイテムが登場する。これらを身体の伸縮によりスケール感を変化させるメタファーとして、平面作品に用いコラージュや加筆して表現されている。

それぞれのタイトルはアリスがそのアイテムを飲んだり、食べたりする時の言葉を「不思議の国のアリス」から引用している。
ルイス・キャロル著、マーティン・ガードナー編、マーク・バースタイン補訂、高山宏訳、2019年、詳注アリス 完全決定版、亜紀書房発行
Gardner Martin,  (2015). The Annotated Alice: 150th Anniversary Deluxe Edition by Lewis Carroll. W.W.NORTON &COMPANY, INC.

 

‘I must be growing small again.’
「またちいさくなってるんだ」


少ししてアリスは離れたところにぱたぱたというちいさな足音を聞きつけたので、急いで涙をぬぐうと何が来るのか目をこらしました。白うさぎが戻ってきたのでした。白いキッドの手袋一組を片手に、もう一方の手には大きな扇子を持って、ちゃんと正装です。 ・・・うさぎが近くに来た時、おどおどした低い声で「あのう、すみませんが」と話しかけました。うさぎはびくっとして、白いキッドの手袋も扇子もそこに落とすと、暗闇の中へ全力で走りこんでいきました。
アリスは扇子と手袋を拾いあげました。なにしろホールがとても暑いので、ひとりごとを言っている間じゅうずっと扇子であおぎ続けです。
・・・目を下にやって手を見て、アリスはしゃべってる間にいつのまにかうさぎのちいさな白いキッドの手袋をしているのを知って、びっくりしました。「どうやってこんなことが?」とアリスはいぶかしみます、「またちいさくなってるんだ」と。アリスは立ちあがり、テーブルの横に行って、それで身の丈を測ってみて、できるだけ正確に当ててみると約二フィートという身長で、しかもさらに急に縮んでいっているとわかりました。どうやら原因は手に持っている扇子だとわかったので、あわてて捨てますと、ぎりぎりのところで縮み消えになるのをまぬがれました。
「あぶないところだった!」言いながら突然の変化にぞっとすると同時に、まだ存在していることがわかって心底安堵しました。

 

Growth & Shrink series
‘I must be growing small again.'
2022 / 80.2×30.2cm frame

紙にデジタルプリント、ヴィンテージのグリーティングカード、澱粉糊、リボン、レース、タッセル
Degital printed on aper, vintage greeting card, starch glue, ribbon, lace, tassel

variant 3

 

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髙田安規子・政子

Growth & Shrink series ‘I must be growing small again.'

2022

¥ ASK

「不思議の国のアリス」をテーマにMA2Galleryで初の個展を開催した、作家、髙田安規子・政子 の作品です。

アリスが身体サイズを変化させるように、繊細に描いた鉛筆ドローイングをデジタル化することで拡大縮小を調整し、ヴィンテージの古書、ポストカードや図版から、ドローイングのスケールに合わせイメージを選び抜き仕上げられています。
カラーのコラージュや加筆された描写はvariantごとに異なるので、それぞれ一点物となります。
 
現在は箱根にあるポーラ美術館で開催中の
「部屋のみる夢 ― ボナールからティルマンス、現代の作家まで」(〜2023.7.2)
に作品展示しています。

美術館やギャラリーでのインスタレーション展示が多い彼女たち。
その世界観をご自宅でも堪能できる今展示の新作品です。

Growth & Shrink series

「不思議の国のアリス」でアリスは身体の大きさが12回変化する。巨大になると強気で尊大に、小さくなると怯えて慎ましく振る舞う。アリスは置かれた状況や登場人物と比較することで、自己の存在や大きさを認識しようとするが、何度も伸び縮みするうちに正しい大きさがわからなくなり、何者であるかすら見失ってしまう。アリスの身体が伸縮するきっかけとしていくつかのアイテムが登場する。これらを身体の伸縮によりスケール感を変化させるメタファーとして、平面作品に用いコラージュや加筆して表現されている。

それぞれのタイトルはアリスがそのアイテムを飲んだり、食べたりする時の言葉を「不思議の国のアリス」から引用している。
ルイス・キャロル著、マーティン・ガードナー編、マーク・バースタイン補訂、高山宏訳、2019年、詳注アリス 完全決定版、亜紀書房発行
Gardner Martin,  (2015). The Annotated Alice: 150th Anniversary Deluxe Edition by Lewis Carroll. W.W.NORTON &COMPANY, INC.

 

‘I must be growing small again.’
「またちいさくなってるんだ」


少ししてアリスは離れたところにぱたぱたというちいさな足音を聞きつけたので、急いで涙をぬぐうと何が来るのか目をこらしました。白うさぎが戻ってきたのでした。白いキッドの手袋一組を片手に、もう一方の手には大きな扇子を持って、ちゃんと正装です。 ・・・うさぎが近くに来た時、おどおどした低い声で「あのう、すみませんが」と話しかけました。うさぎはびくっとして、白いキッドの手袋も扇子もそこに落とすと、暗闇の中へ全力で走りこんでいきました。
アリスは扇子と手袋を拾いあげました。なにしろホールがとても暑いので、ひとりごとを言っている間じゅうずっと扇子であおぎ続けです。
・・・目を下にやって手を見て、アリスはしゃべってる間にいつのまにかうさぎのちいさな白いキッドの手袋をしているのを知って、びっくりしました。「どうやってこんなことが?」とアリスはいぶかしみます、「またちいさくなってるんだ」と。アリスは立ちあがり、テーブルの横に行って、それで身の丈を測ってみて、できるだけ正確に当ててみると約二フィートという身長で、しかもさらに急に縮んでいっているとわかりました。どうやら原因は手に持っている扇子だとわかったので、あわてて捨てますと、ぎりぎりのところで縮み消えになるのをまぬがれました。
「あぶないところだった!」言いながら突然の変化にぞっとすると同時に、まだ存在していることがわかって心底安堵しました。

 

Growth & Shrink series
‘I must be growing small again.'
2022 / 80.2×30.2cm frame

紙にデジタルプリント、ヴィンテージのグリーティングカード、澱粉糊、リボン、レース、タッセル
Degital printed on aper, vintage greeting card, starch glue, ribbon, lace, tassel

variant 3

 

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取り扱い MA2 Gallery
サイズ 80.2 x 30.2 x cm
素材 paper, print, thread ,collage
商品コード 1100022145
配送までの期間 2−3週間程度
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