T0319

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テナガコガネムシの標本を、漆と蒔絵で模様を描いた作品。


「私は子供の頃から虫好きなのに、好きな虫と嫌いな虫がいる。」

最初の昆虫作品の発想は、嫌れ者の蛾に美しい模様や可愛いキャラクターを描く事でした。
タイトルは私のそしてヒトの勝手な嗜好をイメージして「collection」です。

蛾にはいろいろなモチーフを描きましたが、ピンナップガールを描いた時、
平面の羽が奥行きのある空間に見えた事がありました。
一枚の羽の中の世界に気付いた感覚です。

室町時代の屏風絵の柄を描いた時には、
褪色した屏風絵や骨董と、蛾の色調や模様に共通するものを感じました。
ワビサビの分かる日本人は本当は蛾の美しさが分かる。
むしろ日本人好みなのではないかと思います。
モフモフの毛や大きな目などはぬいぐるみにも似ています。

嫌いな虫のイメージから始めましたが、本物の標本を見ているうちにたくさんの気付きがありました。
発想にも変化が起こります。

気付きの一つは昆虫の材質感の魅力です。
クワガタやテナガコガネの「見立て」と名付けた作品は、
標本の質感を漆工芸に見立て蒔絵を施しています。
クワガタは更に戦国武将にも見立てています。

そして、「舞い」は普段隠れている昆虫の下羽に模様を描いて、舞妓、火消し装束、
不良の学ランの内側に施された龍のような「粋」なイメージで。「dress」は美しい羽を優雅なドレスに見立てて。

気付いた魅力からそれぞれ発想されています。


樋口明宏

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樋口明宏

見立て - 漆

2019 - 2019

¥ 242,000 (税込)

テナガコガネムシの標本を、漆と蒔絵で模様を描いた作品。


「私は子供の頃から虫好きなのに、好きな虫と嫌いな虫がいる。」

最初の昆虫作品の発想は、嫌れ者の蛾に美しい模様や可愛いキャラクターを描く事でした。
タイトルは私のそしてヒトの勝手な嗜好をイメージして「collection」です。

蛾にはいろいろなモチーフを描きましたが、ピンナップガールを描いた時、
平面の羽が奥行きのある空間に見えた事がありました。
一枚の羽の中の世界に気付いた感覚です。

室町時代の屏風絵の柄を描いた時には、
褪色した屏風絵や骨董と、蛾の色調や模様に共通するものを感じました。
ワビサビの分かる日本人は本当は蛾の美しさが分かる。
むしろ日本人好みなのではないかと思います。
モフモフの毛や大きな目などはぬいぐるみにも似ています。

嫌いな虫のイメージから始めましたが、本物の標本を見ているうちにたくさんの気付きがありました。
発想にも変化が起こります。

気付きの一つは昆虫の材質感の魅力です。
クワガタやテナガコガネの「見立て」と名付けた作品は、
標本の質感を漆工芸に見立て蒔絵を施しています。
クワガタは更に戦国武将にも見立てています。

そして、「舞い」は普段隠れている昆虫の下羽に模様を描いて、舞妓、火消し装束、
不良の学ランの内側に施された龍のような「粋」なイメージで。「dress」は美しい羽を優雅なドレスに見立てて。

気付いた魅力からそれぞれ発想されています。


樋口明宏

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取り扱い MA2 Gallery
エディション 1
サイズ 20.0 x 25.0 x 6.2 cm
素材 テナガコガネムシの標本、漆、 金粉、貝、標本箱
商品コード 1100012500
配送までの期間 2週間程度
カテゴリー

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