上田剛は鋳金技法による立体、平面作品の制作を行う金工作家です。数多く存在する制作行程の中でも上田が特に重視しているのは着色技法です。「金属という、一見硬く閉ざされたかのような物質に秘められた時間性や流動性を引き出し、様々な色や表情を抽出することに、魅力と可能性を感じている。」と上田は語ります。

金属表面を酸化させたり錆させたりすることで生まれる色彩は、熱の加え方、薬品の種類のみならず微細な条件の違いにより立ち現れてくるものであり、観る者にとってもそれは意外性と驚きをもって受け止められることでしょう。

 

【作家の言葉】

「金属の腐食を利用した技法なのですが、金属に触れた熱や薬品などが色やテクスチャーとなってその痕跡を残し、金属の表面に現れます。それはさながら、その気配だけ残して姿を消した幽霊のようなもので、情念や感情の写しとられた痕跡のようでもあると言えるかもしれません。とくにこれらの作品にみられる赤は、朱銅といって酸化銅の一つの色なのですが、激しい情のようなものを感じさせる色だと思います。」と上田は言いつつ、様々に違った角度から作品が捉えられることさえ楽しんでいるようです。

 

【作家略歴】

上田 剛(うえだ・つよし)

1986年奈良県生まれ。2012年に東京藝術大学美術工芸科を修了し、現在は富山県高岡市にて制作を行う。主な受賞/入賞歴には、2011年第6回佐野ルネッサンス鋳金展奨励賞、2012年東京藝術大学原田賞、2013年第53回日本クラフト展入選(同2014年)、2017年U-50 国際北陸工芸アワードなどがある。

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上田剛

printing an atmosphere

2019

SOLD OUT

上田剛は鋳金技法による立体、平面作品の制作を行う金工作家です。数多く存在する制作行程の中でも上田が特に重視しているのは着色技法です。「金属という、一見硬く閉ざされたかのような物質に秘められた時間性や流動性を引き出し、様々な色や表情を抽出することに、魅力と可能性を感じている。」と上田は語ります。

金属表面を酸化させたり錆させたりすることで生まれる色彩は、熱の加え方、薬品の種類のみならず微細な条件の違いにより立ち現れてくるものであり、観る者にとってもそれは意外性と驚きをもって受け止められることでしょう。

 

【作家の言葉】

「金属の腐食を利用した技法なのですが、金属に触れた熱や薬品などが色やテクスチャーとなってその痕跡を残し、金属の表面に現れます。それはさながら、その気配だけ残して姿を消した幽霊のようなもので、情念や感情の写しとられた痕跡のようでもあると言えるかもしれません。とくにこれらの作品にみられる赤は、朱銅といって酸化銅の一つの色なのですが、激しい情のようなものを感じさせる色だと思います。」と上田は言いつつ、様々に違った角度から作品が捉えられることさえ楽しんでいるようです。

 

【作家略歴】

上田 剛(うえだ・つよし)

1986年奈良県生まれ。2012年に東京藝術大学美術工芸科を修了し、現在は富山県高岡市にて制作を行う。主な受賞/入賞歴には、2011年第6回佐野ルネッサンス鋳金展奨励賞、2012年東京藝術大学原田賞、2013年第53回日本クラフト展入選(同2014年)、2017年U-50 国際北陸工芸アワードなどがある。

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取り扱い 現代美術 艸居
サイズ 29.0 x 16.0 x cm
素材
商品コード 1100005715
配送までの期間 営業日1週間以内。
備考 梱包費込み、送料別。
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