"薄いガラスの風鈴が回転しはじめ、ゆっくりとまり、しばらくすると逆回転。 そんな静止したときの束の間の情景。 ー杉戸 洋(画家)

彼女は何を見つめているのでしょうか。彼女はどこにいて、ど んな感情を抱いているのでしょうか。西村有が描く portrait に対峙するとき、鑑賞者は画面には明確に 示されていない何かを想像しようとします。透明感のある色彩 や輪郭線を重ねることで生み出される、曖昧でありながら率直 な純粋さを湛えた画面は、鑑賞者に積極的な解釈を促す豊かな 表現を実現しています。西村の言う portrait には、森の中を歩く人物、 梢でさえずる鳥や芝生の上に寝そべる犬などの動物、走り去る 車、さらにはそれらを取り巻く茂みや草原や浜辺、道路といっ た風景自体をも含んでいます。西村は「絵の中心」に気づき、 それを拾い上げることができるかどうかが重要なのだと言いま す。画面の中に自ずと現れる絵の中心が作家の想う世界の中心 と交錯したとき、饒舌ではないけれども瑞々しい存在感を内包 する豊かな絵画空間が生み出されているのです。"

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西村有

looking at something

2017

¥ 1,980 (税込)

"薄いガラスの風鈴が回転しはじめ、ゆっくりとまり、しばらくすると逆回転。 そんな静止したときの束の間の情景。 ー杉戸 洋(画家)

彼女は何を見つめているのでしょうか。彼女はどこにいて、ど んな感情を抱いているのでしょうか。西村有が描く portrait に対峙するとき、鑑賞者は画面には明確に 示されていない何かを想像しようとします。透明感のある色彩 や輪郭線を重ねることで生み出される、曖昧でありながら率直 な純粋さを湛えた画面は、鑑賞者に積極的な解釈を促す豊かな 表現を実現しています。西村の言う portrait には、森の中を歩く人物、 梢でさえずる鳥や芝生の上に寝そべる犬などの動物、走り去る 車、さらにはそれらを取り巻く茂みや草原や浜辺、道路といっ た風景自体をも含んでいます。西村は「絵の中心」に気づき、 それを拾い上げることができるかどうかが重要なのだと言いま す。画面の中に自ずと現れる絵の中心が作家の想う世界の中心 と交錯したとき、饒舌ではないけれども瑞々しい存在感を内包 する豊かな絵画空間が生み出されているのです。"

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取り扱い KAYOKOYUKI
サイズ 18.3 x 14.8 x cm
商品コード 1100000235
出版 KAYOKOYUKI
配送までの期間 1週間程度
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送料 ¥550(税込)