OIL by 美術手帖ギャラリーで開催の「ALTERED STATE – 変更された状態 -」curated by CALM & PUNK GALLERY and C.C.P.展（2021/3/12～3/29）出品作品。

イギリス・ニューカッスル生まれのラッセル・モーリスは、20年ほどロンドンで暮らした後、東京に移住。

若干8歳にしてグラフィティカルチャーに接したモーリスは、世界中のグラフィティライターたちとの交流、グラフィティムーブメントを記録したZINE制作、アパレルレーベル「The Gasface」（現「Gasius」）を立ち上げるなどグラフィティ界隈において幅広い活動を展開。

現在の作品群は、アニメーションやマンガの要素と組み合わせた抽象絵画、様々なメディウムの立体作品、コラージュと少しの写真で構成されており、新たな段階に突入した「コミック・アブストラクション・ムーブメント」の触媒となる重要アーティストと言える。

1967年岐阜県生まれ、東京を拠点に活動する水野健一郎は、日本のアニメ黄金期であった70年代後半から80年代にかけての、過去の産物となりつつある手描きアニメから着想し作品を制作。水野の高い描画技術で描かれる幻覚的で断片的なナラティブを内包する作品群は、同じく70～80年代の日本アニメーションを参照している欧米の現行コミック・アブストラクションを創作するアーティストたちから、熱狂的に支持されている。

既視感と未視感の狭間に存在する“超時空感”を求めて、潜在的絵画体験であるTVアニメからの影響を脳内で再構築し、多様な手法を用いてアウトプットする。映像チーム「超常現象」、美術ユニット「最高記念室」としても活動。