髙柳恵里の約30年に及ぶ活動の軌跡をあらわす初の作品集。

執筆:蔵屋美香、沢山遼、髙柳恵里
デザイン:刈谷悠三+角田奈央/neucitora

どこから近づくか、何が起きているか。| 近づけば、どうってことなくリボンである。|であれば偏りを大事に。|入れ物から出たものたちは、ルールに対し、どのように律儀でいて、どのように適当でい るか。|自然であるか、不自然であるか。|ラインがあって、両サイドがある。わかる差違。わからない差違。|あるものの自由を思うことは、自由そのものを思うことでもありました。|そのことだけが生む、かたち。|もはやパイプではない、というものです。|ざるも木の実も、もはや、ざるでも木の実でもない。|いつもの部屋に居ながら、未知の土地に入り込むがごとく。|私自身に不意打ちをする、 ということ。|こちら側が主役かと思いきや、別の面のほうが気になってくるもの。|しばらく後、乾燥と共に山は平らに均されていった。サァーーーーーと。|ここは荒野。|造形としてだけでもなく、意味としてだけでもなく、「鑑賞」に向き合ってみる。|頭上の壺。|調和、脚色、意匠のことなどについて。|どこに、どこを、何に、何を、見定めようかとさまよう一時は、魅惑的ですらあるのです。|車を撮る。|それは、新しく生まれたもので、孤立しているものなのです。|作法の本を見ながら、何度も座ってみた。|私の用意した非合理なひととき。|濡れた雑巾を手に取り、それを触りながら、それが生む形態を見つめる。|私は飢えた知覚を誠実な姿勢をもって満たしたいと思う。 
[髙柳恵里による掲載テキストより]

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髙柳恵里

「髙柳恵里」初作品集

2017

¥ 3,300 (税込)

髙柳恵里の約30年に及ぶ活動の軌跡をあらわす初の作品集。

執筆:蔵屋美香、沢山遼、髙柳恵里
デザイン:刈谷悠三+角田奈央/neucitora

どこから近づくか、何が起きているか。| 近づけば、どうってことなくリボンである。|であれば偏りを大事に。|入れ物から出たものたちは、ルールに対し、どのように律儀でいて、どのように適当でい るか。|自然であるか、不自然であるか。|ラインがあって、両サイドがある。わかる差違。わからない差違。|あるものの自由を思うことは、自由そのものを思うことでもありました。|そのことだけが生む、かたち。|もはやパイプではない、というものです。|ざるも木の実も、もはや、ざるでも木の実でもない。|いつもの部屋に居ながら、未知の土地に入り込むがごとく。|私自身に不意打ちをする、 ということ。|こちら側が主役かと思いきや、別の面のほうが気になってくるもの。|しばらく後、乾燥と共に山は平らに均されていった。サァーーーーーと。|ここは荒野。|造形としてだけでもなく、意味としてだけでもなく、「鑑賞」に向き合ってみる。|頭上の壺。|調和、脚色、意匠のことなどについて。|どこに、どこを、何に、何を、見定めようかとさまよう一時は、魅惑的ですらあるのです。|車を撮る。|それは、新しく生まれたもので、孤立しているものなのです。|作法の本を見ながら、何度も座ってみた。|私の用意した非合理なひととき。|濡れた雑巾を手に取り、それを触りながら、それが生む形態を見つめる。|私は飢えた知覚を誠実な姿勢をもって満たしたいと思う。 
[髙柳恵里による掲載テキストより]

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取り扱い TALION GALLERY
サイズ 29.7 x 21.5 x 1.7 cm
商品コード 1100005197
出版 タリオンギャラリー
ISBN 9784990943509C0070
配送までの期間 1週間程度
備考 154ページ、日英バイリンガル
カテゴリー
送料 ¥330(税込)